滋賀県工業技術総合センター 令和6年度(2024年度)業務報告

(4)重点研究の評価委員会

 当センターおよび東北部工業技術センターでは、商工観光労働部試験研究機関研究推進指針(平成11年3月制定)に基づき、重点研究の内容についての部内評価委員会、外部評価会議を開催し、新規の研究企画および終了した研究内容に対するアドバイスをいただいています。

1.部内評価委員会

研究終了

水素関連部材への応用に向けた次世代カーボン技術の開発

山田 雄也、川口 和弘、田中喜樹、○山本 和弘

月日

令和6年8月2日(金) 滋賀県庁本館4階4-A会議室

委員
(敬称略)

宮田善弘  商工観光労働部・次長             

中嶋洋一  商工政策課・課長          

八代 章  イノベーション推進課・課長

今道高志  工業技術総合センター・所長           

高畑宏亮  工業技術総合センター信楽窯業技術試験場・場長      

佐々木宗生 東北部工業技術センター・所長             

山下誠児  東北部工業技術センター・参事             

2.外部評価会議

研究終了

水素関連部材への応用に向けた次世代カーボン技術の開発

山田 雄也、川口 和弘、田中喜樹、○山本 和弘

月日

令和6年9月25日(水)滋賀県庁 本館4-A会議室

委員
(敬称略)

山根浩二 滋賀県立大学 工学部 教授(機械)

和田隆博 龍谷大学 エクステンションセンター RECフェロー(無機化学)

李周 浩 立命館大学 情報理工学部 情報理工学科 教授(ロボット工学) (欠席)

石川泰史 成安造形大学 空間デザイン領域 教授(デザイン)

中村徳幸 国立研究開発法人産業技術総合研究所 先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリ 招聘研究員

仙波直一 株式会社オーケーエム 商品開発部長 執行役員

森内幸司 株式会社アイ.エス.テイ 取締役

小川栄司 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ 常務理事

 

外部評価会議で出された指導改善事項、総評について以下に示します。

水素関連部材への応用に向けた次世代カーボン技術の開発(研究終了)

指導改善事項
 1. カーボン薄膜形成の際に、形状やサイズ(部材の大きさ)により形成方法が異なるようであるが、今後、膜作成方法とサイズの関係を明瞭にしておいた方が発展性が見込めると思う.。
 2. DLCについては数多くの研究が今までにあるため、違いをもう少し明確に説明して欲しかった。技術移転を望む企業等との接触を持つ為にも、先行事例に対する優位性をアピールした方が良いように思う。
総評
  1. 技術移転をできるだけ早く進めて欲しい。
  2. 基礎的研究成果は得られていると評価できる。今後この知見を応用に結びつけるのが最も重要であると思う。今後の研究開発に期待する。
  3. 水素に対する材料開発は、今後の新エネルギー活用に重要な技術であり、基礎研究状態より製品展開に向けた応用研究へ今後も継続的な発展をお願いします。
  4. DLCの作成技術および評価方法、水素透過係数の評価方法の確立により、関連技術を希望する企業への効率的な技術支援が可能となった。
  5. ISO規定に基づくDLC膜の分析評価技術の確立と、金属基材に対しての評価の進展に期待します。