山本和弘( やまもとかずひろ

専門分野
無機材料化学、ゾル-ゲル化学、材料分析
技術支援
担当機器:X線分析、粒度分布、熱分析、電子顕微鏡 等

研究

光機能性薄膜の創製に関する研究

期間
平成23~平成27年度
概要
無機エレクトロルミネッセンス(EL)や照明材料に用いられる蛍光材料の高性能化を目的として、液相法により試料を作製した。緑色・赤色の蛍光体を液相法で作製することで比較的低温で蛍光体を作製することが可能となり、緑色発光についてはELでの発光を確認した。また、赤色蛍光体については、粉末蛍光体として作製した。その結果、ドーパント添加量、熱処理温度などを最適化することができ、粒子系を制御する指針を見出すことができた。
実績
平成23、26年度 工業技術総合センター研究報告
平成25年度 科学技術振興機構 研究成果最適展開支援プログラム (探索タイプ)に採択

新規低温拡散表面処理による高耐久性アルミニウムダイカスト用金型の開発

期間
平成24~25年度
概要
アルミニウムダイカストに用いられる金型の表面は、高温のアルミニウム溶蕩にさらされるため、耐熱衝撃性・耐腐食性(耐溶損性)などの特性が求められる。この特性を高めるために金型表面に処理を施すことが一般的であるが、本研究では浸炭窒化処理と溶融塩処理の融合による新規低温拡散表面処理法を開発した。その結果、従来の表面処理に比較して耐熱衝撃性で2倍以上、耐溶損性で7倍以上、実鋳造試験で3倍以上の耐久性を有する被膜を形成することが可能となった。
実績
平成24、25年度 工業技術総合センター研究報告
平成23年度 戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)に採択
平成26年度 「関西広域連合公設試験研究機関成果発表会」にて発表
平成27年度 「産官金ネットワーク構築による公設試橋渡し機能強化事業」にて発表

ゾル-ゲル法による機能性薄膜の創製

期間
平成20~22年度
概要
ディスプレイ、太陽電池、食品包装などに用いられているガスバリア膜は、外気雰囲気(気体や水蒸気)と内部雰囲気を分離する機能を有する膜である。ガスバリア膜には大別して無機系および有機系のガスバリア膜が使用されるが、本研究では有機-無機複合膜をゾル-ゲル法により作製した。作製したバリア膜は1/5までガス透過量を低減することが可能であり、乾燥条件などを最適化することでさらなる高性能化の可能性があることを見出した。
実績
平成20~22年度 工業技術総合センター研究報告