6. 運営懇話会結果概要

 当センターの運営および業務等に関して、適切な評価および意見ならびに提言を得て、センターの効果的、効率的な運営に資するため、滋賀県工業技術総合センター運営懇話会を設置しています。

 令和7年度に開催した運営懇話会の概要は次のとおりです。

開催日時

令和8年3月2日(月)13:30~15:30

開催会場

工業技術総合センター2階大研修室

委員

座長

  • 和田隆博 龍谷大学 名誉教授

委員

  • 大日陽一郎 山科精器株式会社 代表取締役社長
  • 岡田 賢晃 近畿経済産業局地域経済部地域経済課 課長
  • 小川 栄司 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ 常務理事
  • 髙原 誠治 信楽陶器工業協同組合 理事長
  • 冨山 宏之 立命館大学 理工学部 教授
  • 二井谷春彦 ニデックマシンツール株式会社 代表取締役社長執行役員
次第等
  1. 開会
  2. センターの運営・業務説明
    1. センターの概要
    2. 業務別の説明
    3. 電子システム係、機械システム係の業務
    4. 有機材料係、無機材料係、食品・プロダクトデザイン係の業務
    5. 信楽窯業技術試験場の業務
    6. 前回評価に対する対応状況
  3. 委員からの評価、意見、提言等[質疑応答]
  4. 座長総括
  5. 閉会
委員からの意見・提言に対する回答

意見・提言

回答

近年、若年層における工業・ものづくり・製造業に対する関心の低下が見られ、志望者が減少している状況であると認識している。このような背景から、将来の担い手を育成するためには、より早い小学生・中学生の段階から製造業の実態に触れる機会を設けることが重要であると考える。企業単独で小学校や中学校へ働きかけを行うことには一定のハードルがあるため、センターが主導し、近隣企業と連携した工場見学プログラム(例えば、バスで複数の工場を巡る見学ツアー等)を企画することが望ましい。今後、具体的な機会や企画が生じた際には、連絡をいただきたい。

小学生から高校生、大学生までを対象とした取り組みとして、今年度、商工政策課において初めて「オープンファクトリー」を実施いたしました。本事業は、県内の工場に小学生以上の方々にお集まりいただき、実際のものづくりの現場を見学・体験していただくことを目的としたものです。協力企業からも、大変好評を得ております。
今後も商工政策課としては、このようなオープンファクトリーの取り組みを継続・拡充していく予定であり、製造業の魅力発信や理解促進の機会として積極的に推進していく方針です。その際には、ぜひ貴社におかれましてもご参加をご検討いただき、手を挙げていただけますと幸いに存じます。

北部拠点においてはオープンスペースの整備など、県との共創空間として柔軟な利活用が可能な環境が整えられていると認識している。一方で、南部拠点であるセンターは「共創」についてどのように進めていくのか。

現在、センター周辺のインフラの整備が進み、立命館大学や龍谷大学とのアクセスが大幅に向上し、短時間で相互に行き来できる環境が整いつつあります。これにより、大学とより密接に連携しながら、新たな価値を共に創出していく基盤が整ってきております。特に、立命館大学では先進的な取り組みも進められており、こうした拠点との連携を深めることで、産学連携のさらなる強化を図っていきたいと考えております。今後は、これら大学とのネットワークを今まで以上に活かし、公設試としての機能強化とともに、企業との共創をより一層推進してまいりたいと考えております。

技術革新のスピードが加速する現代においては、職員・技術者の皆様が最新の知識やスキルを継続的に習得し、対応していくことの重要性も一層高まっているものと考える。センター職員のスキル向上に向けた取り組みは組織的に、どのように行っているか。

組織的な人材育成施策として「大学派遣研修」を実施しており、毎年1名ではありますが、立命館大学、龍谷大学、滋賀県立大学などの近隣大学へ1年間派遣し、大学教員とともにテーマを設定した研究活動に従事する機会を設けております。さらに、個人の主体的な成長意欲を尊重し、社会人として大学院へ進学することについても積極的に支援しております。今年度も1名が進学予定であり、来年度にはさらに1名が後期課程へ進む予定となっております。

センターへ相談で寄せられるAI活用の最近の状況、内容について、どのような傾向があるか簡単に教えていたきたい。また、解決へのアプローチはどのようにしているのか。 基本的には、外観検査に関する相談というのがメインになっている。複雑なことというよりは、内容的には、基本的なところの相談である。分野ごとについてのAI相談は、あるのかなと思っている。全体事業を行ってる中で把握しているのは、外観検査の部分がメインである。
解決に向けては、我々が持ってる中で解説できるものについては、具体的にお教えできる部分もあるが、それ以外の部分は主に大学の先生のお力をいただいたり、セミナーに参加していただき、セミナー講師と繋がっていただくというような形をとっている。

信楽窯業技術試験場の後継者育成について、進捗状況をお聞きしたい。

従来の時間で技能やスキルを向上させるのは、非常に大変である。高度な技能を習得するには時間かかるが昨年から、1年が経とうとしており10の課題があるなら半分程度までには届いたかと思っている。
あと1年で、全体的なところで研修生レベルで指導ができるぐらいにはなるだろうというような目処が立ってきている。引き続き指導いただき、試験場へも足を運んでいただき、御支援いただければありがたいと思っている。

大学卒業と同時に就職せず、フリーランスとしてやろうという人もいるが、7割程度が辞めてしまうとてもったいない結果が出ている。窯業界も一緒なのかなと思っている。産地としては、来てくれるなら、見捨てるということは一切しない。試験場において、技術だけ教えるのではなく、まずは、我々産地で修行するようなことを、一緒に教えてあげてほしい。

(意見)

原材料がとても高騰している。例えば、熱膨張剤の代替品について等そういうものを研究してもらうことはできないのか。

これは、日本全体の問題、課題になっている。
低熱膨張については、全国でも研究会作ったり、各機関でも研究をしている。その情報を共有しながら、合うものを作っているが輸入している材料しかない状況であり、海外とのやり取り等模索したり、リサイクルのような形をとっている。
横のつながり、県をこえて、色々な産地と情報交換等しておりますので、新しい情報がありましたら、速やかに共有します。

組織名変わるだけではなくて、長期ビジョンのようなものを考えていただき、センターをこれからどうのようにしていくかというところについて、県を中心に職員とよく検討していただきたい。

(意見)

センターの中に情報というのが欠けている。今は、情報が1つの分野として、確立している。
中小企業の皆さんが、情報的な(ハード、ソフト両面的な)相談において、専門家がいて、相談窓口として機能していくことが、今後生きてくるのではないかと思う。

また、一番皆さんが困っているのは、人材育成であり、ものづくりする上で人材をいかに確保するかというのが、中小企業の悩みどころである。次世代の若者たちがものづくりをやってみようと思うことができる活動も工夫して入れていただきたい。

(意見)
試験場が来年100周年ということで、コトづくりの1つのイベントだと思う。その機会を使って何か残る行いをしていただきたい。
研修のネットワーク化や世間に認知してもらえるような研修生、卒業生のブランド化ができれば、試験場で勉強しようとか言った流れができるのではないか。
(意見)